この記事ではphotoshop画像処理の始め方の大まかな流れを解説していきます。
各トピックの細かな解説は別途記事をUPして行きますのでそちらを参照して下さい。
「photoshop2023 Mac版で解説」
Adobe photoshopで画像処理を始めるには、まずインターネットでAdobeのHPよりphotoshopをダウンロードします。
Photoshopは有料のサブスクリプションで、フォトプランなら月1078円で始められ(クラウドストレージ20GB)月2178円でクラウドストレージ1TBのプラン も有ります。
Adobe BridgeとAdobe Lightroomが付属して使えるので、Bridgeは写真のブラウジング(閲覧)にとても便利で、Lightroomは写真を読み込んでアルバムやポートフォリオを作るのに役立ちます。
Adobe のホームページにアクセスして一番下までスクロールし、フォトプランから申し込みます。
初めてCreative Cloud アプリケーション(Photoshopなど)をインストールする時は、Creative Cloud デスクトップアプリケーションもインストールされますので、そこから必要なアプリをダウンロードして使用します。Photoshop、Bridge、Lightroomの3点はダウンロードしましょう。
最初に理解しておきたい基本的なこと
- 画像サイズと画像解像度
- ファイルの種類と用途
- カラーモードとカラープロファイル
- レイヤーと調整レイヤー
- 選択範囲の作成と編集
「画像サイズと画像解像度」
画像サイズは「縦、横、解像度」で表す大きさで、縦横サイズはcm、mm、pixelなどの単位があり、それに解像度を与えます。例えば印刷などによく使われる例ではA4で「縦29,7cm 横21cm 解像度350dpi 1インチあたり350個のドット数がある事」のデータサイズは8bitだと33.9MBになります。「ビット数は8bit、16bit、32bitがあり、bit数が大きいほどデータの扱える階調が増える。
明るさの階調を8bitデータで表現すると256階調で、16bitにすると65536階調になります。RGBモードで8bitだと256 × 256 ×256で約1,677万色になります。」
画像解像度は画像の精細さをあらわす数値で、1 インチあたりに割り当てられる画像ピクセル数でdpi(dot per inch)や、ppi(pixel per inch)という単位が使用されます。
ブログなどネット上ではWEB画像の作成に解像度を考慮する必要はなく、画像の縦横のピクセル数が重要です。高解像度モニター(Retinaディスプレイなど)は性能が良いので、ピクセル数を多く使う為表示サイズが小さくなります。ブログ用では横サイズが1000pixel(ピクセル)あれば十分です。
備考 「WEB上で使う画像は72dpiが通常で、Windowsの場合はjpg出力時に96dpiになります」photoshopが扱うデータはビットマップ画像(ラスター画像)でピクセルと呼ばれる長方形グリッドで構成され、各ピクセルには、固有の位置とカラー値が割り当てられます。
またベクトル画像(ベクター画像)もあり点、線、曲線の特性に応じて数式によって定義
されて解像度に依存しません。「テキスト、パスやシェイプなど」
画像を統合時にはラスタライズ(ベクトル画像からビットマップ画像へ変換すること)しますが
切り抜き画像などはパス(クリッピングパスに変換)をつけたままにします。
「ファイルの種類と用途」 主な画像ファイル形式は下記
・Photoshop (拡張子 psd) Photoshop 機能(レイヤー、効果、マスクなど)を保持
・ビックドキュメント(拡張子 psb)Photoshop 機能を保持し2 GB を超えるファイル
・TIFF (拡張子 tif) 高画質で汎用性の高いファイル形式で、比較的サイズが大きくなる
・JPEG(拡張子 jpg)高画質でデータが軽く汎用性が高い。web用に適している
・GIF (拡張子 gif) 最大256色の限られた色数で構成される可逆圧縮形式
・PNG(拡張子 png) 背景が透明または半透明のグラフィックを処理できる
・EPS(拡張子 eps) 高品質画像の印刷に適したベクターファイル形式
・PDF(拡張子 pdf) 電子文書ファイル形式
Photoshopでは画像ファイル以外でもさまざまなファイルを扱え、MP3などのオーディオファイルやMPEGなどの動画ファイルまた3D関連形式の一部のデータも扱えます。
Photoshopで作業をしてレイヤー、効果、マスクなどの作業内容を保存する場合はpsdファイルで保存しますが、レイヤーなどが増えるに従いファイルサイズも大きくなっていきます。特に16bitで編集する場合レイヤーが多いととてもファイルサイズが大きくなりますので注意が必要です。
作業が終わり他の用途で使う場合、レイヤーなど画像を統合して別名保存します。
「カラーモードとカラープロファイル」
カラーモードはチャンネル数に基づいてカラーを組み合わせる方法で、photoshopでは
多くのモードが用意されていて、任意のカラーモードで作業します。
・RGB モード 3 つのカラー(RGBチャンネル)を使用して、画面上にカラーを再現
・CMYK モード 商用印刷用で(CMYKチャンネル)を使用して、画面上にカラーを再現
・Lab カラーモード 人が色を認識する仕組みを(Lab,L,a,bチャンネル)利用してカラーを再現
・グレースケールモード 8 ビット画像では(グレーチャンネル)256 階調までを再現
「グレースケール画像に、 0(ブラック)~ 255(ホワイト)までの明るさの値を割り当て」
初期設定のカラーモードはRGBになっていますので、印刷用とかモノクロにしたい場合を除きそのままで大丈夫です。
カラープロファイルは、モニタやプリンタなど個々の機器によって再現される色の違いを補正するための情報で、「ICC プロファイル」とも呼ばれています。写真にもドキュメントプロファイルが埋め込まれていて、その画像が現在展開されている色空間を指定します。
photoshopでは作業用スペースにRGBモードではAdobeRGB、sRGBなどが指定できます。
AdobeRGBは色空間が広いため作業用や印刷用に適していますが、WebなどはsRGBなので変換がめんどくさい場合、初めからsRGBで作業しても良いと思います。
「レイヤーと調整レイヤー」
レイヤーは画像や色調補正(調整レイヤー)などを、階層として重ねられる機能です。
様々な種類のレイヤーがあり(背景、画像、テキスト、シェイプなど)使い分ける事ができます。
調整レイヤーは色調補正(レベル補正、トーンカーブ、色相彩度、特定色の選択など)で明るさや色調を整えます。「調整レイヤーにはピクセルではなく調整データが含まれている」
レイヤーを分ける利点は、1つのレイヤーの画像だけを修正、色調補正できる、重ね方の順番を変えらえるなど多岐に渡ります。
また不透明度の設定、重なり方の設定(描画モード)ができて下のレイヤーに対する影響をコントロールでき、レイヤースタイル(影や縁を付けるなど様々な効果)を加えられます。
画像をphotoshopで開くと初めは背景レイヤーのみで、背景レイヤーをダブルクリックするとレイヤー0(レイヤー名は変えられる)になり変形などの操作ができる様になります。
「選択範囲の作成と編集」
photoshopで選択範囲を作る事により、画像の一部分だけを補正、加工できるようになります。
選択範囲は点線で示されていて、点線の内側が選択された部分で解除すると残りません。
選択範囲を保存するにはアプリケーションメニューから選択範囲を保存を選び、チャンネルに保存するかレイヤーにマスクとして保存します。
(点線が示されている状態でレイヤーマスクを作ると、その範囲以外は黒く塗りつぶされたマスクとして保存され、そのマスクをクリックするとまた点線が表示します)
Photoshopでのレタッチで一番よく使われる作業が選択範囲の作成で、それだけに作成方法は多岐に渡ります。
「選択とマスク」「被写体を選択」が出てからは他のツールで作業するより簡単で正確にできるようになりましたが、用途に応じて選択範囲を作る必要もあります。
では次回は新規作成をして初期設定するところから解説します。
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