「使用する環境はMac photoshop2023年度版」
photoshopで選択範囲を作る事により、画像の一部分だけを補正、加工できるようになります。
選択範囲は点線で示されていて、点線の内側が選択された部分で解除すると残りません。
選択範囲を保存するにはアプリケーションメニューから選択範囲を保存を選び、チャンネルに保存するかレイヤーにマスクとして保存します。
(点線が示されている状態でレイヤーマスクを作ると、その範囲以外は黒く塗りつぶされたマスクとして保存され、そのマスクをクリックするとまた点線が表示します)
Photoshopでのレタッチで一番よく使われる作業が選択範囲の作成で、それだけに作成方法は多岐に渡ります。
「選択とマスク」「被写体を選択」が出てからは他のツールで作業するより簡単で正確にできるようになりましたが、用途に応じて選択範囲を作る必要もあります。
選択範囲を作る方法は主に2種類の方法(手動で作る方法・自動的に作る方法)があります。
・手動で作る方法(一部分自動)
①長方形、楕円形ツールを使用
四角形または楕円形に選択したい時に使うツールで、選択したい場所でドラッグを行うと自由な形での選択が始まり(Shift キーを押しながら使用した場合は正方形)、ドラックを離すと選択完了です。
②なげなわ、多角形選択、マグネット選択ツールを使用
なげなわツールはマウスでフリーハンドで選択する方法で、多角形選択ツールは最初のクリックが始点となり、その次からのクリックの場所を線でつないでいくツールです。マグネット選択ツールは最初のクリックが始点となり、選択したい対象物の縁に沿ってマウスを動かすと、自動的に境界線をなぞっていく選択ツールです。
③ブラシツールを使用
クイックマスクモード(ツールバーの下から2つ目のマークをクリック)の時にブラシで塗ると、クイックマスクモードを解除したときに選択範囲ができます。また他のツールで作成した選択範囲の微調整にも適しています。
④「ペンツールを使用」パスで選択したい範囲を囲むことで、選択範囲を作ります。
曲線を選択するときに便利で、パスから選択範囲に変換して使用します。
⑤チャンネルを使用
RGBチャンネルの濃淡(一番対象物との明暗差があるチャンネル)を使って選択範囲を作ります。
⑥一行選択ツール、一列選択ツール、文字マスクツールを使用
一行、一列の選択範囲を作り、文字マスクツールはテキストの形の選択範囲を作ります。
下記写真は多角形選択ツールとペンツールの使用例で、多角形選択ツールは直線で結ぶ選択時に使い曲線の選択、切り抜き時にはペンツールが適しています。
・自動的に作る方法
⑦選択とマスクを使用
アプリケーションメニュー(選択系ツールのオプションバーからでも出来ます)から選択とマスクを選ぶと、専用のワークスペースが立ち上がります。クイック選択ツールでおおまかにドラックして選択してから、境界線調整ブラシツールで細部を整えます。作った範囲を選択範囲(レイヤーマスクなど他の設定でも出力できます)として出力します。
⑧被写体を選択を使用
アプリケーションメニュー(自動選択ツールのオプションバーからでも出来ます)から被写体を選択を選ぶと自動で選択範囲が生成されますが、複雑な画像だと上手く選択されないのではっきりした画像にお勧めです。上手く選択されない時はそのまま選択とマスクに移行して選択範囲を修正します。
※2023年度版から被写体を選択の横に▿マークが追加され、デバイスとクラウドのどちらかを選択できる様になり、クラウドだとより正確に選択できます。「クラウドだと少し処理時間が長いです」
⑨色域指定を使用
アプリケーションメニューから行うと専用のパネルが開き、プレビュー画面を見ながら範囲を調整できますが色の境界がはっきりしていないと上手くいきません。
⑩焦点領域を使用
アプリケーションメニューから行うと専用のパネルが開き、プレビュー画面を見ながら範囲を調整できますが焦点領域(ピントが合っている領域)を抽出するので選択したい領域だけがピントが合っている画像に向いています。
⑪空を選択を使用
アプリケーションメニューから行うと空の部分が選択されます。
⑫オブジェクト選択ツールを使用
ツールバーから行え、画像内で選択したいオブジェクトに、マウスのポインタを置くと自動的にオブジェクトの色が変わりクリックすると選択されます。
⑬クイック選択ツール
ツールバーから行え、画像内で選択したい範囲をドラックして指定します。
⑭自動選択ツールを使用
ツールバーから行え、画像内で選択したい場所をクリックすると指定した場所の近似色から自動で選択範囲を生成します。
「選択範囲は追加したい時はshiftキーを押しながら、削除したい時はoptionキーを押しながら作業します。選択範囲を移動したい場合は選択範囲の内側でドラックすれば動かせ、変更したい場合はアプリケーションメニューから行えます。」
以上多岐に渡って選択範囲は作り出せますが、ツールが選択系ツールになっていれば他の方法で作った選択範囲も「選択とマスク」のワークスペースで修正できます。
(オプションバーから選択とマスクをクリック)
クイックマスクモードにして細かい所をブラシで修正するのも良い方法です。
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