Photoshop レイヤー解説編
「使用する環境はMac photoshop2022年度版」
レイヤーは画像や色調補正などを、階層として重ねられる機能です。
様々な種類のレイヤーがあり(背景、画像、調整、テキスト、シェイプなど)使い分ける事ができます。
レイヤーを分ける利点は、1つのレイヤーの画像だけを修正、色調補正できる、重ね方の順番を変えらえるなど多岐に渡ります。
また不透明度の設定、重なり方の設定(描画モード)ができて下のレイヤーに対する影響をコントロールでき、レイヤースタイル(影や縁を付けるなど様々な効果)を加えられます。
レイヤーを新規に作る場合、上記説明図の⑥の新規レイヤーを作成をクリックし、レイヤーを複製したい場合はレイヤーを⑥の「新規レイヤーを作成に」ドラックすれば作れます。
レイヤーを削除したい場合は⑦の「レイヤーを削除に」ドラックします。(レイヤーメニューからも操作できます)
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作業はレイヤーが複数ある場合、操作したいレイヤーをクリックしてアクティブ(少し薄いグレーになる)にしてから行います。
「グループ化する時など複数をアクティブにできます(コマンドキーを押さえながらクリック)」
レイヤーの名前はレイヤー名のところをダブルクリックすると、任意の名前に変えられます。
レイヤーの表示、非表示は目のアイコンをクリックして切り替える事ができ、レイヤーの重ね順を変える時は、レイヤーを上下にドラックして移動します。
また別のファイルからレイヤーを移動する時は、移したいファイルの画像内にレイヤーをドラックすると移せます。
上記説明図①のレイヤーをリンクするには、複数のレイヤーを選択してから(コマンドキーを押しながらクリック)①の「レイヤーをリンク」をクリックします。「リンクすると1つのレイヤーを選択するだけで移動や変形などが同時に適応されます」
②レイヤースタイルを追加はドロップシャドウなどの効果をレイヤーに加える機能で、レイヤーまたはレイヤーグループに適用され、1つのレイヤースタイルで複数の効果を加えられます。②の「レイヤースタイル」を追加をクリックすると左写真の様に10種類の効果「「ベベルとエンボス、境界線、シャドウ、光彩(内側)、サテン、カラーオーバーレイ、グラデーションオーバーレイ、パターンオーバーレイ、光彩(外側)ドロップシャドウ」の中から選べ、効果を加えるとレイヤーにfxの文字が現れてその横のvマークをクリックすると加えた効果が表示されます。
③のレイヤーマスクを追加は、グレースケール画像を使ってレイヤーを部分的に隠せる機能で
レイヤーごとに設定できます。
「マスクはレイヤーマスク、ベクトルマスク、クリッピングマスクの3種類と、選択範囲を編集するクイックマスクがあります。」
④の塗りつぶしor調整レイヤーの追加は、塗りつぶしレイヤーと調整レイヤーを作れます。
⑤の新規グループを作成は、複数のレイヤーを1つのフォルダーにまとめられる機能です。
任意の複数レイヤーを選択し(コマンドキーを押しながらクリック)⑤の新規グループを作成をクリックすれば1つのグループに収納でき、レイヤー階層をシンプルにし作業効率を良くします。またグループにレイヤースタイルや透明度を設定するとグループ内のすべてのレイヤーに適応されます。
レイヤーのロック
レイヤーはロックして保護する事ができ、5種類のロックの仕方があります。「左図参照」
①透明ピクセルをロックは透明部分への描画ができない。
②画像ピクセルをロックは描画と編集(移動と変形以外)をできなくする。
③位置をロックは画像の移動、変形ができない。
④アートボード内外への自動ネストしないは、他のアートボードへ自動で移動できない。
⑤全てをロックは上記の②、③、④をロック。
レイヤーには複数の種類があります。「左図参照」
① 背景レイヤー
② スマートオブジェクト
③ 画像レイヤー
④ 調整レイヤー
⑤ 塗りつぶしレイヤー
⑥ テキストレイヤー
⑦ シェイプレイヤー
⑧ フレームレイヤー
レイヤーの種類によって使える機能が異なります。
画像を開くと初めは背景レイヤーのみが表示され、
作業を進めるにつれ作業内容に合わせたレイヤーが増えていきます。
背景レイヤーはビットマップ画像で、画像レイヤーの一部ですが、すべてのレイヤーの最下層にあり固定させれています。「背景レイヤーをダブルクリックするかマスクを追加すると、画像レイヤーになり固定は解除されて、移動、拡大、縮小などが可能になります」
画像レイヤー内の画像を移動するには、画像レイヤーをアクティブにし移動ツールを使います。
「移動ツールのオプションバーにある自動選択のチェックを入れておくと、レイヤーを選択しなくても直接画像をクリックするとアクティブになり動かせます。」
レイヤー画像を拡大、縮小するにはcommand +Tキーを押してバウンディングボックスを表示させ4角と4辺中央にある□をドラックすると縦横比を維持したまま拡大、縮小でき、縦横比を変えたい場合はshiftキーを押さえながらドラックしenter又はreturnキーを押して確定させます。
「操作したい画像がカンバスサイズより大きい場合、バウンディングボックスはカンバス外に表示されています。」
②のスマートオブジェクトは背景レイヤー又は画像レイヤーを変換したもので、CameraRawフィルターをかけるときに、非破壊処理でき、やり直しが出来る様になります。
④の調整レイヤーは色調補正などを行い、自身のレイヤーの下部またはグループ化されたレイヤー下部に影響を与えます。
塗りつぶしレイヤーは、「ベタ塗り、グラデーション、パターン」の3種類があります。ベタ塗りはレイヤーをカラーピッカーなどで選んだ単色で塗り、グラデーションはレイヤーをグラデーションツールで作るか、グラデーションエディターで選んだもので塗ります。
パターンは継ぎ目なく規則的に繰り返される模様で、レイヤーをパターンで塗ります。
⑥のテキストレイヤーは、文字ツールでテキストを入力すると自動で作成されるレイヤーです。
⑦のシェイプレイヤーは、ベクトル画像を扱うレイヤーで、シェイプ系ツールで(テキスト、パスを除く)図形を作ると自動で自動で作成されるレイヤーです。
⑧のフレームレイヤーはファイルメニューの埋め込みを配置か、フレームツールを使うと自動で作成されるレイヤーです。
描画モードとは、下のレイヤーに対して作業しているレイヤーがどのように合成をするかを
設定できる機能です。
通常から輝度まで27種類のモードがあり下のレイヤーに対して影響の仕方を変えられます。
下記に参考例を載せます。「背景画像の上に黄色のベタ塗りレイヤーを上に重ね、描画モードを変えた例でディザ合成は不透明度100%では変化しないので50%で作ってあります。」
(ディザとは限られた色数で多くの色を表現することで、減色するのでギザギザします。)
描画モードで別の目的で使う場合があります。極端に暗い画像の場合、画像レイヤーをコピーしてスクリーンで重ねると明るくなります。
(ただハイライト部も明るくなってしまった場合は、マスクが必要)
また同じ2つの画像レイヤーをピッタリ同じ位置で合わせたい場合、上の画像レイヤーを差の絶対値にして重ね、2つの画像がピッタリ合うと画像が真っ黒になり、そのまま通常に戻せば同じ位置の画像レイヤーになります。「三脚を使い、時間をずらして撮影した画像が少し動いてしまった時などに、画像を重ねる時などに便利。」
左図は、レイヤースタイルの効果を追加した(一部ですが)見本です。
ベベルとエンボスの適応例が左側で、効果の中で一番種類が多いです。
各効果とも細かく設定でき、ベベルとエンボスでは立体感を演出できます。
境界線は輪郭を縁取る事ができ、サテンは艶感や光沢感を演出できます。
パターンオーバーレイはパターンを加える事ができます。
ドロップシャドウは影をつけることで立体感を表現します。
レイヤースタイルは複数組み合わせて使用する事ができ、+のマークのあるレイヤー効果は同じ効果を増やせます。
別のレイヤーに同じ効果を使用したい場合は効果を加えたレイヤーで右クリックして出るメニューの中から「レイヤー効果をコピー」を選択し、効果を使いたいレイヤーで右クリックしてペーストします。
レイヤー効果の保存もできます。
左図のレイヤースタイルの一番上のスタイルを開くとデフォルトで色々な組み合わせが用意されています。
新規スタイルを保存をクリックして名前をつけて保存でき、デフォルトのスタイルの下に追加されます。「保存したステイルのマークを右クリックすると削除できます。」
レイヤーを結合するには複数の方法があり、レイヤーメニューを開くと表示されます。
・下のレイヤーと結合「2つ以上のレイヤーを選択している時は(レイヤーを結合)に変わる」
・表示レイヤーを結合「表示されているレイヤーだけ結合」
・画像を統合 「全てのレイヤーを背景レイヤーに統合」
(非表示のレイヤーがあると、破棄しますかのダイアログボックスが表示されます)
2つ以上のシェイプレイヤーを選択時は、シェイプを結合の表示が出て
1つのグループを選択時は、グループを結合の表示が出ます。
レイヤーの機能は多岐に渡りますが、基本的な機能さえ覚えれば快適にphotoshopを使えるようになると思います。中でもレイヤーマスクは選択範囲を保存する意味もありますので、使いこなしたい筆頭的な機能です。
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